セブの夜ふけに暇つぶし

セブでのお気楽な生活を独断と偏見に満ち溢れて綴っていきます

セブから日本へ苦難の道、シリーズ9

しかし、人生とは摩訶不思議なもので「人生捨てる神あれば、救う神あり」まさに
どん底に突き落とされたかに見えたY爺に女神が救いの手を差し伸べたので有ります。
翌週月曜日の早朝に明らかに弾んだ声でY爺からの電話「月光さん、戸籍抄本を取りに行ってくれる人見つかりましたア~」


訳を聞くと「Y爺が以前から親しくしていたシャブ中のP人姉ちゃんのお姉さんが大宮に住んでおり、今回P国に住む彼女たちの御婆さんが危篤との知らせを受けて、急遽セブに戻って来てシャブ中の妹から、Y爺の話を聞いて気の毒に思い救いの手を差し伸べたいとの事」私は「P人姉ちゃんで、そんな奇特な人が居るのかいな?」と半信半疑で直接本人と話した所、彼女曰く「私は18歳で日本に渡り(現在30歳半ば)、散々辛酸を舐めたが多くの日本人に助けられ、現在は何不自由無く裕福で幸せな暮らしが出来ているので、困っている日本人が近所に居ると妹から聞いたので、その恩返しとして、助けてあげたい」との事。
兎に角、善は急げで取るものも取り敢えず、委任状の用紙と、町役場の地図を持参し彼女の滞在先のサブディビジョンへY爺と急行したのであります。


更に詳しく話しを聞いた所、その女神のNさんは現在大宮で電気工事店を営む40歳代の日本人の夫との間に子宝にも恵まれ幸せな家庭生活を営んでいるとの事、しかし御多分に漏れず、シャブ中の妹を始め、セブの家族への負担は容易ではないらしい、現在滞在しているサブディビジョンの家も彼女の仕送りで建てた物であり、このシャブ中の妹は完全に姉の仕送り頼みの生活の様だ、セブの家族の生活をも支えている女神のNさんは健気である、因みに御婆さんは危機を脱して現在は安定した状態なので3日後には日本へ戻る予定との事。

(洗練された美人な女神様・日本人の御主人が羨ましい~)


更に彼女に、戸籍抄本の取得費用や交通費、セブへのEMSの送料等合わせて3千ペソを渡そうとしたが、受け取ってくれない上に逆にY爺へ「何か美味しいもの食べて」と千ペソを差し出したのである、私も女神のNさんの優しさには胸が詰まってしまった。


取り敢えず、これでパスポート取得の件は一件落着としたいのだが、今回申請するパスポート申請時に必要な、現在有効な盗まれたパスポートNo.や発行年月日、更には本人を証明する写真付きの身分証明書、日本国内緊急連絡先、等が一切無い状態なので頭が痛い、
常識的には、もしこれでパスポートが取得出来れば奇跡に近い。
後は、セブ領事館の仏のYaさんに御すがりする他、手はない。

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