セブの夜ふけに暇つぶし

セブでのお気楽な生活を独断と偏見に満ち溢れて綴っていきます

ボラカイ島・ロックダウン苦行記・その7

ロックダウンにより、スコットランド人経営のゲストハウスに宿泊していたホテルから
急遽引っ越しを余儀なくされ、ボラカイ島での文字通りの離島生活が始まった。

街中のレストランやトロトロも次々に閉店休業となり、営業しているのはグロッサリーストアー(食料品関係)、ドラッグストアーとメルカド(食料品市場)となってしまった。
引っ越した当初は、何とか営業しているレストランを探して食事できた、ボラカイ島を
私達の様に脱出できなかった観光客は相当数いるはずであるので、その人たちを相手に食事を提供している所もあるはずだ。

セブンイレブンや地元の人や貧乏バックパッカーは絶対に買い物出来ない、金満観光客
相手の超高級スーパー、お土産用食料品を扱っている観光地価格のボッタクリショップ、等はまだ営業していた。
ゲストハウスのスコットランド人がバランガイへ行って、私達の分も外出許可証を貰って来てくれたので、チェックポイントでの検問も特に問題無く通過できた。
スコットランド人も当初は何かと気を使ってくれて、食料品の買い出しに行くときには、声を掛けてくれて「市場に行くけど、何か買いたいものは有るか?」と親切であった。
所がゲストハウスに滞在して約2週間を過ぎる頃になって、このスコットランド人は、とんでもない「タヌキオヤジ」であることが判明した。

現在、滞在しているゲストハウスは2部屋のみで、もう一部屋は空いていた。
つまり、2週間前にAさんが支払った一か月分の宿泊費が、タヌキオヤジの生活費となっているのは容易に想像がつく。しかも、此のタヌキオヤジにはP人女房の他に4人もの
不要家族がぶら下がっている。この4人の”無駄飯食い”達は申し訳程度に、ゲストハウスの掃除をしたりしているようだが、Aさんはスマホをで遊んでいる姿しか見たことは無かった。
滞在2週間後位から、此のタヌキオヤジの「化けの皮」が剥がれ本性が見え隠れするようになって来た。「市場に行くので、ついでに買い物してくるゾ~!」と親切声を掛けてくれるので、必要な物をメモした紙を渡し、5千ペソを渡すが、当初はお釣りもきちんと返してくれていたが、「最近は値上がりして大変だ」とかなんとか言いながら、釣り銭を返してくれないどころか、買って来た物を見ると「5千ペソ渡しても、ドオー考えても3千ぺソ以上はしないでショ~ウ!」??更には、共同キッチンにストックしてある食料品が、ハイペースで減っていく「おかしいナア~?」
しかし、証拠を掴まない限りは問いただすことも出来ない、相手は確信犯であるので
”すっとぼける”に違いないからである。

しかし、タヌキオヤジ達6人もロックダウンで全く収入は無くなり、唯一の頼みはAさんの懐であることは「火を見るよりも明らか」である。
取り敢えず防御策としては、買い物は自分達で行く事と、共同キッチンには食料をストックせずに自分の部屋にストックすることにした。
しかし、タヌキオヤジ達も追い詰められれば「窮鼠猫を嚙む」の行動に出る恐れがある、
しかも、Aさんの部屋のマスターキーを持っているので、Aさん達が外出している間に
彼奴等は自由にAさんの部屋に出入りできる。「これはヤバイかも?」と不安に駆られたのは当然であります。
再びスマホの「air bnb」で別の物件を探していると、丁度条件に合致したコンドミニアムを見つけたので、数日後にはサッサと引っ越ししたが、先払いした部屋代の残金払い戻しは当然、無かった。


                                 つづく

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