セブの夜ふけに暇つぶし

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過激派との戦闘「終結」宣言

フィリピン・マラウイの戦闘、5カ月で死者1100人超


フィリピンのロレンザーナ国防相は23日、南部ミンダナオ島マラウイで続いていた政府軍とイスラム過激派の戦闘が「終結した」と発表した。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う過激派に町を占拠されてから5カ月。予想以上の苦戦を強いられた対テロ戦は、双方に1130人以上の死者を出し、IS支持者がアジアで連携と侵食を進めている実態を浮き彫りにした。

「拡散防止に貢献した」-。ロレンザーナ氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議が開催中の北部クラーク経済特区で記者団に対し、テロリスト掃討の成果を周辺国に強調した。

ロイター通信によると、政府軍は23日、マラウイ中心部のビル2棟とモスク(イスラム教礼拝所)に追い込まれ抵抗していた最後の戦闘員40人とその妻2人を殺害。死者は過激派920人、軍・警察が165人、市民は45人以上となった。


一方、ロレンザーナ氏は過激思想は「完全に掃討できないだろう」と、今後のテロを警戒。各国との連携が重要だとして、今回の掃討作戦に武器や情報提供で貢献した中国や米国、オーストラリアなどに謝意を示した。


 一連の戦闘では、フィリピン南部で身代金目的の誘拐を繰り返すイスラム過激派、アブサヤフ幹部で、ISが東南アジアの“指導者”としたハピロン容疑者を殺害。後継とされたマレーシア人の元大学講師マムッド容疑者も死亡したとみられる。



 インドネシアや中東からの戦闘員流入も確認されており、警備が手薄なスルー諸島方面から海路で密入国した疑いもある。


 フィリピン、マレーシア、インドネシアの3カ国は6月に合同海上警備に着手。3カ国は、シンガポールやブルネイの協力も得て、空軍機による空からの警備も行う予定だ。


産経ニュースより


当初は一か月で終結と発表されていたのが最終的には5ヶ月の期間を要したこの戦争、
何はともあれセブ在住者としては胸をなで下ろし安堵しております。



しかし、冷静に見ればこれまで劣勢の中で、頑強に抵抗したイスラム過激派、アブサヤフへの地元住民が彼らを支援していた事で5ヶ月もの間持ち堪えることができたのであろうそして中東での本拠地が崩壊し世界中に潜伏したIS戦闘員、さらにアブサヤフの有力幹部達は、いち早く戦闘地域から脱出し近隣都市へ潜伏していることは事実であります。

その昔フィリピン全土は、スペイン植民地時代以前はイスラム教の国であり、スペイン植民地政策により、カトリック教に改宗させられたのでありますが、ミンダナオ島を中心とするビサヤ地方の抵抗は激しかった様であります。
あのフィリピンの伝説的英雄、マクタン島のラプラプ酋長も、人類初の世界一周で有名な歴史の教科書でおなじみのマゼランを撃退したことで有名になりましたが、彼も改宗を拒み抵抗したそうです。




それらの流れが今も受け継がれていると考えれば、簡単に解決できないことは容易に理解できます。

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