セブの夜ふけに暇つぶし

セブでのお気楽な生活を独断と偏見に満ち溢れて綴っていきます

ボラカイ島ロックダウン苦行記・その3

ボラカイ島の2日目も何事も無く、平和な時間が流れて行った。
そしてボラカイ島3日目、運命の3月16日を迎えたのでありました。

朝8時にホテルのダイニングで、美味しい朝食ブッフェを堪能していた、お供のP~ナと言えば、相変わらず料理と自撮り写真を撮りまくり、気に入った写真をフエイスブックに載せ、友人や家族とのチャット交信に余念が無かったが、Aさんは「他にやることは無いのか、こいつらは(P~ナ達)」と食後のコーヒーを飲みながらブツブツ呟いていた。
朝食も食べ終わり、部屋戻ろうとすると、何やらフロント付近に宿泊客が群がり、慌ただしい雰囲気である。ただならぬ気配を感じたAさんは「何事か?」とフロントのホテルスタッフに尋ねると、「サアー、武漢コロナ肺炎により感染防止の為、本日16日の24時からロックダウンが始まり、飛行機も連絡船も全て止まり、ボラカイ島から出れなくなってしまう」との案内がもたらされた。
Aさんは、ロックダウンとはどんなものなのか?初めての事に頭がパニックとなり、お供のP~ナも事の重大さに、顔は青ざめ今にも泣きださんばかりの表情をしている。
「取り敢えず落ち着こう」と自分自身に言い聞かせ、先ずは一服とタバコに火をつけ、
ホテル宿泊は20日迄1週間の予約は取ってある有る、セブへ戻る飛行機便は20日に予約した航空券である。
しかし、ロックダウンはどの位の期間続くのだろうか?近くに居たホテルスタッフに尋ねてみると「全く見当がつかないが、武漢コロナ肺炎が収まるまでだろう」との雲を掴むような答えが返って来た。

1月23日に中国・武漢が都市封鎖されたとのニュースが思い出され、頭の中をグルグルと駆け巡っている。更には1月下旬のニュースでは:フィリピン中部パナイ島にある国際的なリゾート観光地ボラカイ島にも1月20日の週からパナイ島アクラン州カリボにあるカリボ空港やアクラン空港経由で多くの中国人観光客の訪問がはじまり、主要なホテルやビーチには中国人観光客が溢れる状態となっていた。

地元紙「スター」や「フィリピンスター」などによると、保健当局は運輸省、入国管理局などと協力して1月23日に武漢からカリボ、アクラン空港に飛ぶパンパシフィック航空とローヤルエアー航空による週6便ある直行便の運航を同日以降全面的に停止する措置に踏み切った。更にはデュテルテ大統領の直接指示により、中国からの直行便の運航停止と
それ以前にボラカイ島などに到着している中国人観光客が今回の送還計画の対象で、1月25日までに178人を中国に向かうチャーター便に乗せて送還した。
さらに24日には143人、26日には178人、27日には135人の合計で634人を送還するとしている。
デュテルテ大統領のこの英断にはP人達は拍手喝采したのでありました。

(相変わらず、行儀の悪い中国人達・ビーチでタチションするんジャネエ!)


Aさんはこれら一連のニュースを見て、これは中国での出来事で日本やP国には直接は関係の無い事、ボラカイ島も静寂を取り戻して、良い事ではないか!などと、以前のボラカイ島を知るAさんは内心では喜んでいた。この時点では誰もがそう信じて疑わなかったが
「習隠蔽」とWHO(世界保健機構)との巧妙なトリックにより、静かに武漢肺炎は我々の足元に忍び寄ってきていることを、知るよしも無かった。

                                    


                                     つづく

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