セブの夜ふけに暇つぶし

セブでのお気楽な生活を独断と偏見に満ち溢れて綴っていきます

ボラカイ島・ロックダウン苦行記・その6

3月14日から21日迄は、ホテルの予約を確保しているので、それまでにどうするか対策を考えようとAさんは、思っておりました。
翌朝(18日・零時からロックダウンは始まった)、朝食を食べようと、ホテルのダイニングルームへ行くと、ホテルスタッフがAさんの所へ駆け寄ってきて「サアー、レストランはロックダウンの為、閉鎖になり営業してません」申し訳なさそうな表情で説明した。
「ムムム....。それでは、どうすればいいんジャイ?」とホテルスタッフに尋ねると、「まだ、街のレストランは営業しています」との案内なので、ホテル前にたむろしている
トライシケルで200ペソ払って、街に出て朝食を食べたが、既に大きなレストランは営業していなかった。
更には、ホテル~街の往復でトライシケル代が400ペソ、一日3回往復すれば1,200ペソとなる、これも「ムムム....」であります。

一ヶ月間位なら、このホテルで滞在を延長しても、まだ軍資金には余裕があるが、この先
どうなるか分からないし、一ヶ月以内にボラカイ島を脱出できる保証もない。
第一、このホテルは街に出るには、あまりにも交通が不便で遠すぎるし、交通費も毎日の事となればボデーブローのように効いてくる。
部屋であれやこれや今後の対策を練っていると、突然、ホテルフロントから電話があり、「サアー、明日19日からロックダウンの為、ホテルから街の間にチェックポイント(検問所)が設置され、自由に外出できなくなりますが、部屋の予約はどうしますか?」
との確認の電話であった。

「サア~困ったぞ」しかし、リーマンショックの修羅場を潜り抜けて来たAさんの行動は素早かった。結論としては、街の中心街に近い、長期滞在用のホテルを探すことにした。
スマホの「air bnb」で探すと結構候補地が検索出来た中で有力候補として、数か所目星をつけて昼食を兼ねて下見に出かけた。出かける前に電話をしてアポイントを取り、数か所を見て回った結果、スコットランド人経営のゲストハウスで部屋が60㎡でキングサイズベットが2つ、キッチンは部屋の外で共同との事、ルーム数は僅か2部屋で街の中心街迄は、ユックリ歩いても15分はかからない、好立地条件であったので即決し、一か月分、一括現金前払いの好条件を餌に、提示額から2割引きにさせることで契約成立となった。その後、ホテルに戻り、チェックアウトをしてゲストハウスに荷物を持って移動したのであります。
旅のお供のP~ナは、心配したセブの家族からはひっきりなしに電話があり、様々な情報が寄せられてきたが、今にも泣き出しそうな不安げな様子であった。


                                     つづく

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