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広島市の悲劇から75年、レバノンで大規模な爆発

                        ニューヨークタイムス記事より


爆発第1波の黒煙が立ち昇るレバノンの港から、いきなり第2波の爆音とともにきのこ雲が現れて、辺り一面にソニックブームが広がっていくではないですか…。
日本人にとっては、75年前の広島への原爆投下の悪夢が思い出されます。


レバノンの首都ベイルートの港湾地区で4日、大規模な爆発が起き、地元メディアは5日、135人が死亡、約5000人が負傷したと伝えた。詳細な爆発原因は不明だが、爆薬などに使う硝酸アンモニウム2700トン以上が倉庫で保管されていたとみられ、火災の後で引火した可能性が高いという。国家公安総局トップのAbbas Ibrahim少将が「起爆性の高い物質の倉庫が火元」と発表。その数時間後にはハッサン・ディアブ首相がTVで国民に向けて次のように語り、「現場は政府が押収した硝酸アンモニウム(肥料と爆弾に使用される)を大量に保管した倉庫」である事実をコンファームしました。事件性はないとのことです。現地当局者によれば100人以上の行方が今も分からず、犠牲者が増える恐れがある。

要人も死亡
爆音はキプロス島まで到達し、現場周辺では窓ガラスが粉々に割れ、市内の病院はすべて満床に…。死亡者には極右ファランヘ党のNizar Najarian幹事長も含まれているほか、国営電力会社のKamal Hayek会長も重傷で病院に収容されました。

推定2750トン分もの硝酸アンモニウムが、何らの安全対策も施されないまま6年間も放置されていたことになる。到底容認できるものではない。責任の所在を明らかにし、厳罰に処する。


硝酸アンモニウムの過去の惨事
NY Timesが伝えたところによると、硝酸アンモニウムの誤爆は過去にも例があり、1947年には米テキサス港で積載した船舶が炎上し、爆発のチェーンリアクションで581人が死亡する惨事に発展しています。
爆弾目的で使用された事例としては、1995年のオクラホマシティ連邦政府ビル爆破テロ (死者168名)が記憶に新しいところ。

トランプの「攻撃」発言には何の根拠もない模様
それもあってか、トランプ大統領はホワイトハウスの記者会見で「軍の高官に話を聞いたが、“攻撃”ではないかと言っていた」と発言しましたが、今のところそれを裏付ける証拠は何ひとつ挙がっていません。レバノン政府ならびに米軍が否定に追われています…。
原因究明が待たれます。


元日産自動車自動車会長のカルロスゴーン氏の逃亡先の国として、日本では注目を集めた
レバノンだが、
・ブラジル紙エスタド・デ・サンパウロは4日、レバノンの首都ベイルートで発生した大爆発で、カルロス・ゴーン被告(66)の自宅が被害を受けたと報じた。
この惨事には目を覆うばかりであります。

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