セブの夜ふけに暇つぶし

セブでのお気楽な生活を独断と偏見に満ち溢れて綴っていきます

フィリピンのビデオケ(カラオケ)事情

フィリピンではカラオケの事を”ビデオケ”と一般的には呼ばれている。
そして、陽気なP人はお祭りをこよなく愛し、様々イベントやホームパーティーが繰り広げられている。

これは、その昔4百年以上にわたってスペインの植民地であったことから、アジアの中では唯一ラテン文化がフィリピンには根付いているからに違いない。
そして、イベントには必ずビデオケが漏れなく付いてくる。
その昔、私も錦糸町の夜の繁華街で、フィリピンパブへ通っていた時代がある、どこの
Pパブもフィリピーナはダンスが上手く、歌も日本のアイドル歌手等は足元にも及ばない程の素晴らしい歌唱力を持っていたので、当時はP人は皆、ダンスと歌は上手いと固く信じておりました。

フィリピンでは経済が発展するにつれて、各家庭ではマイカラオケを備えるのがステータスとなり、普及してきたのです。更にはカレンデリア(大衆食堂)では夜になるとビデオケスナックに変身し、毎晩の様に多くのP人達がが歌を楽しむのですが、特に週末になると朝から深夜まで、あらゆる場所でビデオケ騒音が競い合うのであります。
そして、ホームパーティー等では、近所の迷惑を顧みずボリュームを最大にして延々と
深夜まで歌を歌うのがフィリピン文化であります。更に驚いた事に近所の人達は”お互い様”なので誰も文句を言う人はおりません。もし日本だったら110番されて大騒ぎになる事間違いないでしょう。
私も、セブに住み始めて既に7年以上が経過しましたが、セブに住み始めた当時は様々なカルチャーショックの波を被りましたが、その中の一つがこのビデオケで最大ボリュームで歌うP人達でした。
その理由は、皆歌が”ヘタ糞”なのです、多分私の実感ではかなりの割合で、P人達は
”音痴”です。更には、皆”自己陶酔型”がP人特有の文化なのか?その”ヘタ糞””なP人に限って、歌を延々と最大ボリュームで歌い続けるのです。これは私にとっては耐え難い事で、雑音以外の何物でもありませんでした。そして、錦糸町で抱いていたP~ナに対する淡い妄想はもろくも崩れ去ったのありました。因みに4年前に結婚した私のP~ナ女房殿も人並みに”音痴”であります。

しかし、埋もれた逸材は様々形で存在するもので、

その辺を走り回って凧揚げに生きがいを見出してるハナタレ小僧がマイクを握らせるととんでもない美声を持っているとか、

田舎饅頭を地面に叩きつけて草鞋で踏んだような顔をしている若い娘とか、未だ二十代で子供を7人産んで現在も妊娠中のうら若い母親とか、

飲料水をリヤカーをバイクに括り付けて配達している兄チャンとか、ホームレスか?と思わせるような老人とか、がプロ顔負けの歌声を聞かせてくれる事があり、何か得した幸せな気分にさせてくれるのがフィリピンであります。

×

非ログインユーザーとして返信する