セブ・コルドバの夜は更けて

「木曜会」のご案内 ・約6年前よりマクタ島に住む日本人を中心に毎週木曜日午後1時から行われております情報交換会です。会場の詳細案内は’17年9月11日の記事を参照下さい。

フィリピン警察の実態

フィリピンの警察予算も日本と同じように、上級幹部の給料は国家予算、それ以外は地方自治体の予算となっています。フィリピンの警察組織は「PNP」と呼ばれる国家警察、そのPNPから予算の割り当てが「NCR POと呼ばれるマニラ首都圏警察」そして首都圏の各統括警察である、ケソン、マニラ、南部、東部、北部の統括警察に対して有り
統括本署になると、国からの予算より、各市からの支出の割合が大きくなります。」そしてこの下に各市の警察がある訳です。


マニラの場合MPDとなりますその下に各STがある訳です。ST予算はSPDやMPDからの割り当てとなりますが、各市の警察に行きわたる予算と言うのは僅かになります。各市の警察には市の予算、つまり市長が予算組をしています。
こう言う状態ですから、警察の犯人逮捕、犯罪捜査等には実質予算に限りがあり、できないのが現状です。


例えば日本で殺人事件が有れば、日本の警察は躍起になり犯人捜査と犯人特定、犯行現場での証拠集め、防犯カメラ、聞き込み、そういう事を基にして、犯人の特定と逮捕をしますが、フィリピンでは殺人を犯した犯人が目撃者の証言が大きな証拠になります。目撃者が口を閉ざしてしまえば、犯人逮捕には至らない場合が多いのが現状です。つまり日本で言う「迷宮入り」となる訳です。長くて三か月位の捜査でしょう、この三か月の捜査でも、日本の刑事みたいに、聞き込みをしたり、犯人を特定する手がかりを探すことは殆ど無いのが現状です。

つまり、現行犯逮捕か、目撃者の証言が有る以外は、殆ど迷宮入りと言うのが現状です。中にはひどい場合にはコンプレィンをする人がいない場合にも捜査はしないし、事件にもならない事が度々あります、この点は日本の警察とは大きな違いでしょう。


フィリピンの警察官の給料と言うのは巡査クラスで3万円から4万円少々位ですが、殆どの警察官はローンを組んで(前借)毎月の給料は2万円前後の手取りとなります。


こういう現実からの話です、フィリピンの警察では犯罪捜査する予算に限りがあり、その為に犯人特定や捜査、追跡をするには限界があると言うか、そこまで力を入れません、それ以上の事をするには自費となります。個人負担になりますので、そこまで警察官は個人負担をしません。


報告書の作成のために使用する、部署内にあるコピー用紙やインクも、切れている場合には自己負担となります、車のガソリン代もそうです、割り当てが有りますが(配給)その割り当てを超えると自己負担になります。
以前、日本のテレビクルーがマニラ警察の密着取材をした際、テレビクルーの車に便乗して犯人逮捕の為に現場に向かい、テレビクルーも驚いていましたが、こんな裏事情が有ったのですネ!(苦笑)


では、その不足金をどうやって補うか?「違法営業」等の「お目こぼし料」です、詳しく書くと差し障りが有るので、後は皆さんの想像にお任せします。そう言う資金を警察官の待遇や、警察内の予算に入れ込んでいるのが現状です。



また、小さな事としては、「メリエンダ」(おやつ)と称して、チェックポイントの収入が有ります。フィリピン人の場合交通違反やチェックポイントで捕まれば、「メリエンダ代金」を請求されるわけです。



バイク等を運転していて、捕まった場合、顔見知りの場合P50~100、フィリピン人の場合P200~300位でしょうか?さて、日本人だったら?そう言う場合には交渉次第でしょう。
我々、日本人の場合こう言ったチェックポイントで捕まり、交渉をする場合が多いと思いますが、こういう行為をする警察官を前にも言いましたが「クロコダイル(ワニ)」と呼んでいます。


さて、フィリピンの警察は資金面にこういう現状を抱えています。日本の警察と比較しようもないくらいの惨憺たる状況です。この現状をご理解され、「あぁ~、成程な~」と思って頂ければ、フィリピンの警察官に対しての見る目も変わるかもしれません。



本当に真面目に取り組んでいる警察官たちがいます。フィリピンの警察と警察官をどう感じるか?それは皆様にお任せします。



JACホームページ記事より

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